とある経営者と話している中で、こんなことを言われました。
「週に1回は必ずゴルフコースを回っているのですが、付き合いなので仕方がないですよね。」と。
ゴルフが好きな経営者はたくさんいます。
好きならば、仕事をしっかりとやっているという前提であれば良いというのが私の見解ですが、従業員からしたらどう映るでしょうか。
この経営者も、従業員からよく思われていないことを薄々勘付いてはいるものの、
付き合いは仕事のひとつ、と思っているわけですね。
社長が毎週、ゴルフばかりしていると従業員などはどう感じるものなのでしょうか?
従業員が思う不平不満、愚痴
また社長ゴルフですか・・・
社長はゴルフなのにこの暑い中に仕事なんかする気になれない
現場そっちのけでゴルフか・・・
このように感じるのは普通であるということを、まずは理解してあげる必要があります。
愚痴や不平不満だけなら気にしなければ良いだけの話ですが、
その影響で仕事の進みも断然悪くなってくるし、効率も悪くなります。
当たり前ですよね。不平不満があって効率がよくなるハズもありません。
あなたは「付き合い」だからしょうがいないと思っていても、
社長のあなたと、従業員の考え方は180度違うのです。
ゴルフも付き合いだからしょうがない、
社長も大変だ、僕も頑張ろう!なんて思ってくれるなんてできた社員は、この世にいないでしょう。
従業員は社長のあなたを「遊んでいる」と見てしまうのです。
そんな中、あなたがゴルフが終わって現場に行けば、工事の進み具合も悪いので従業員を叱るわけです、「進み具合が悪すぎる」と。
すると当然、従業員は反発します。
「自分は遊んでるくせに」
「自分はゴルフばかり行っているくせに」と。
効率が悪くなることで会社にもたらす不利益とは
このような状況になっているのなら、
従業員の社長であるあなたへ抱く気持ちを変えなければ
現場の進み方、段取りまでが悪くなり、
予定の工程日までに終わらないことが増えたりと、
利益が減っていきます。
それを社長は「現場が遅い」などと追い打ちをかけている状況なので、
従業員の士気は下がっていくばかり。
こうなると利益も出なくなり赤字に向かう羽目になるのです。
どうしてもゴルフに行きたい場合
あなたがどうしてもゴルフにいかないといけないのであれば、
従業員にはゴルフのゴの字も出さず、「研修」と言えば良いですね。
「ゴルフ」と「研修」では聞こえはかなり違います。
「研修」と聞いて、遊んでると思う従業員は皆無でしょう。
これで従業員の士気が下がらないのであれば、そうすべきです。
従業員の士気を高めるのは、他の誰でもない、社長のあなたしかできないのですから。