リフォームのプロが語る、リフォーム仲介の副業は成立するのか問題

先日知り合いに、
「リフォーム業は単価が高いし、副業としてやっても儲かるんじゃない?」
と聞かれました。

副業としてリフォーム業ってどうなのか、この記事で解決してもらえたら嬉しいです。

素人でもリフォームでの副業は可能?


確かにリフォームは「家」のことなので、単価が高いのは間違いありません。

でもリフォームの知識がない人には見えない部分、「単価だけ」をみて憶測で判断してしまうことも多いので、
今日はリフォーム会社経営の視点から、リフォーム業は副業としても成立するのかお話していきたいと思います。

リフォーム工事を契約するまでの流れ



リフォーム業界は一般的に、お客様と何度も顔を合わせ、打ち合わせを重ねて初めて、契約になります。

床に使う材料、壁に貼るクロスなどなど、
決めないと進められない項目がたくさんあるので、割と契約が確定するまでには日にちが必要です。

もちろんお客様の質問に答えないといけませんので、リフォームに関するそれなりの知識や経験だって必要になってきます。
当然ですが単価が高い分、お客様の視点はシビアです。

リフォームを仲介した場合の報酬はいくら?



契約請負代金の1%~3%が妥当です。
広告宣伝費に使う金額なのでこれ以上はないことがほとんどでしょう。
  
請負金額が100万円なら1万円、200万円なら2万円。

200万の工事を月に2件紹介できるとしたら、手数料としていただける報酬額は、4万円程度になります。

リフォーム業者をあなたの知り合いに紹介できる理由は?

チームワークの参考画像

知り合いに紹介するにしても、名前しか知らないようなリフォーム会社を紹介するわけにはいかないので、紹介できる理由は必須です。

あなた自身がリフォーム会社に工事を依頼した経験があって、丁寧でご近所にも工事の挨拶に行ってくれた。
身内がリフォームを依頼した会社に満足していたなど、
紹介できる理由が必要になります。

リアルな口コミが必要で、そうでなければ紹介してもスルーされるのが関の山です。

リフォーム業者を知り合いに紹介する場合のリスクはあるの?



リフォーム会社を紹介するあなたは、手数料として報酬をもらうだけで完結するわけではありません。

知り合いに紹介する以上は、リスクもきちんと考えないといけないのです。

見積金額が他社より高すぎた。
理想としていたリフォームにならなかった。
営業の方があまり話を聞いてくれなかったので工事はやめた。
なかなか見積もりを提出してこなかった。


あなたがたとえ善意で紹介したとしても、あなたが知らないところでこんなふうに思われてしまったとしたら、
紹介したあなたの信用問題にも繋がってくるので、軽はずみに紹介することは控えるのが良いでしょう。


私個人の見解としては、リフォーム仲介の副業は、単価が高いと思っても、実は紹介報酬としては大した額にはならないこと、信用問題にもつながることも危惧されるため、お勧めできません。