リフォーム会社がテレビCMをやれば集客できるというイタイ勘違い

現在、従業員5名、パート3名で外壁専門店を経営している社長さんから、相談を受けました。

元請けで経営していて、
新規集客はポスティング、リスティング広告、新聞折込で行っているけれど
思うように集客できていない現状だそう。

そこで、これからテレビCMに挑戦してみようかと考えているとのことで、テレビCMを出した経験のある私が、私の見解をシェアしたいと思います。

彼がしている現在の集客方法と宣伝広告費

多額宣伝費の計算

彼の会社が集客にかけている経費をみてみましょう。

それぞれの状況は、以下の通り。
ポスティングは自社の近辺にだけで1万部、新聞折込は近くの市を3つで8万部、リスティング広告は県内1円です。

ポスティングは2ヶ月に1回でかかる経費は約80,000円。
新聞折込は2ヶ月に1回でかかる経費は約550,000円。
リスティング広告にかかる経費は毎月運営費込250,000円。

年間6,780,000円の広告宣伝費をかけている計算になります。

テレビCMを行う場合のおおよその費用と売上げ見込みは?


これにTVCMを週1回にすると月40万円の加算になります。

1年間で4,800,000円ですね。

すべての広告宣伝費をトータルしたら、ざっと11,580,000円になります。

ぱっと見いくらか判断できませんが、なんと1000万越えです。

広告宣伝費は売り上げの3%ぐらいが目安だと言われていますが、
そうすると売り上げは4億円必要になります。

広告宣伝費の年間の支出は1158万円。
これを月で計算すると120万円になりますよね。

この人数で毎月120万円の広告宣伝費を使うとなるとどうでしょう。

その他にも給料や家賃など経費が別に250~300万かかってくるので、
合算すると4,200,000円毎月必要になるということになりますね。

中小企業でみると、悲惨な状況です。

ターゲットを明確にすること

ターゲットを明確にする

でも上に挙げたように教えているコンサル会社もたくさんあります。

途中で支払いが出来なくなると「続けないと上手くいきません」、「失敗はあなたのせいですよ」
なんて簡単に口走るコンサル会社が存在するのです。ひどい話ですね。

コンサル会社に依頼したのはいいけれど、
蓋を開けてみれば売り上げはあがったものの、赤字が膨らんだという話はたくさん耳にします。

経営者が一番大事にしないといけないのは、
売り上げを上げる事ではなくて経常利益をしっかりと出すこと。

ここをはけ違えてはいけません。

住宅業界ではよく、あそこの会社は年商何十億など、年商で言われることが多いですね。

だけど、売上が何十億あったとしても利益が無いのなら全く意味が無いのです。

広告宣伝費にある程度投資することは重要。

でも、あなたの会社の力量に合った広告宣伝をしなければ身も蓋もありません。

よくよく話を聞いた結果、この会社はターゲットが明確になっていないことが理由となって、広告宣伝の手段までブレている状況でした。

まずはどの地域をターゲットにするのか決めることが先決です。

ターゲットを決めたらその地域に絞って広告宣伝を行うほうが
理想的にお客様を集客できるし、無駄な広告宣伝費を使うこともなくなるのです。

この会社が行っていることは大手がやるべきやり方です。
中小企業の私たちがマネをしたら痛い目に合います…

私の会社でもテレビCMは経験済みです。
実際にどれほどの費用がかかるのか、そしてどれぐらいの見込み客からCMを観て反響があったのかは、私のメルマガでお伝えしています。

実際の数値は、経験者から聞くのが一番です。
実際にテレビCMに手を出す前に、きちんとリアルな数字を知ってみることがとても重要です。

興味があればぜひ登録してみてくださいね!
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